【音大生の就活事情】新卒でファッション業界へ。就活のはじまり~業界選び編

こんにちは!今回は音大新卒でファッション業界へ就職した私から当時の就活事情についてお話しようと思います。あくまでも私一個人の経験談ですので、参考程度にみていただければ幸いです。

わたし

就活への第一歩∼大学3年の夏∼

まず、音大生にとって”就活”という言葉はあまり馴染みがありません。プロの音楽家や音楽の先生などを目指して入ってくる環境なので就職という考えが一般の学生と比べると少ないのです。実際に当時の就活組は私を含め両手で数えられるくらいしかいませんでした。

インターンシップ?エントリーシート?なにそれ美味しいの????
といった感じでした(笑)

日々の実技授業や演奏の課外活動、レッスン、試験、コンクール…音楽と向き合うのに必死な毎日で就活なんて考える余力はありませんでした。就職や就活についての講義なども恐らくありましたが、自分のレッスンや課題で頭がいっぱいで殆ど記憶にありません。(※誠に申し訳ございませんでした。)

そんな私が就活を意識し始めたのは大学3年の初夏頃。
オーストリアのウィーンへ実技レッスンを受けに行く機会があり、それをきっかけに“就職”を意識するようになります。いわゆる現実を見たということですね…。
帰国し音楽の道を諦めた私は少しずつ就職という進路へ目を向けはじめます。
といってもその時はまだ大学3年生だったので就活のことなんて一瞬で頭から抜けてしまい、次のコンクールやレッスンのことばかり考えていました。


本格的に就活を思い出したのは大学4年に上がる寸前。(遅すぎるっ!!)
一般大学がどのようなスケジュールで就活を進めているのかなどさっぱり知らなった私は、「大学4年の頭で就活を意識している私って偉くない?」とすら心の内で思っていました。
その頃からネットで就活について沢山調べるようになり、マイナビやリクナビに登録し、大学のキャリアセンター(就活支援センター)へ通うようにもなりました。
やっとここから就活がスタートします。

業界選び∼決め手は一流に身を置ける世界∼

まずは業界選びから。
音楽に没頭し世の中を知らなすぎた当時の私は企業や職業についての知識が皆無。音楽が出来ないならもうどこでも…と半ば諦めていました。重い腰を上げ、さあ業界をみよう!と意気込み調べてみるも、メーカー・金融・商社・小売り・サービス・インフラ・広告・マスコミ…。
そこからさらに細分化していきもうお手上げ状態。その業界で働く自分の姿や将来像を全く想像することができませんでした。

唯一、音楽業界へは目を向けましたがその当時は楽器に未練たらたら。諦めた悔しさでいっぱいで音楽業界へは入りたくない気持ちが強かったのです。今思えば、「もったいなかったかもしれないなあ」と、少しだけ後悔しています。プライドが高かったんですね…。

そうして自分なりにリサーチした結果、小さい頃から憧れや興味があったファッションのラグジュアリーブランド業界へ絞ることにしました。
“ラグジュアリーブランド”とは何かというと高級嗜好品を売るハイブランドの事を指します。
たとえばルイ・ヴィトンやエルメス、シャネル、プラダ、グッチなど、皆さんも良くご存知の高級なブランドを指しています。

希望を持つわたし

キラキラして見えるファッション業界。私も銀座や表参道で働いてみたい…!!!

…となんとも単純な考えですが、第一に、この業界なら音楽以外の一流の世界を知ることが出来る!!と思ったのがラグジュアリーブランド業界を選んだ決め手です。
これは音楽を学んでいても感じたことですが、“一流を知る”という事は自分自身を成長させるうえでとても重要だと思っています。一流の環境に身を置くとそのレベルに見合うようにと、努力するようになりますし、立ち居振る舞いや言葉遣い、コミュニケーションスキルから自分自身が持つ雰囲気まで、洗練されたものを身に付けられるのではないかと考えています。実際にその点においてはとても学びが多く、自身の強みとなりました。

企業選び~出遅れたエントリー~

さあエントリーしよう!!と意気込むも、4月末で既に第1次エントリー受付終了となっている企業が多く衝撃を受けます。

焦るわたし

エントリー受付終了…?!まだ4月末なのに?!

“就活スケジュール”というものを全く把握していなかったんですね。逆に4月頭で始めたことが奇跡のようにも思えます。

私の年度の就活スケジュールは以下の通り。

  • (前年度)6月~2月➡インターンシップ・自己分析・業界研究&企業研究
  • 3月~5月➡エントリー・企業説明会・ES
  • 6月~9月➡試験・面接
  • 10月➡内定式

このことを後から知り、「なるほど・・・普通は1年前から就活が始まっているのか。」と衝撃を受けたと同時に深く納得したことを覚えています。

そして、数あるブランドの中から3社選び、(少なっ!)それぞれの企業研究をし、エントリーシート(ES)を書く段階へと進んでいきます。就活のスタート自体は出遅れたものの、エントリーした3社すべて最終面接まで進むことが出来た私。そこには音大で得た経験や強みが大きく関係していると感じています。”音大卒”だからこそ獲得した内定とだと思っています。

次回は「ESの書き方と企業説明会~内定まで」をお話いたします。音大卒の強みとは、企業説明会や面接で感じた他の学生との違いとは一体?!