【音大を目指す者は必読】”ソルフェージュ”を制するものは受験を制する!?基礎向けの本から藝大の授業で使用されている教科書まで、紹介しちゃいます!〜基礎編〜

パート1:基礎向けの本

今回は高校1,2年生、そして中学生のみなさんにお届けします!
1から音楽を勉強する方や、楽器を始めたばかりの方にもオススメです!

高2:ショパ子

よーし!音大合格を目指して、勉強するぞ〜!

中2:チェロ太郎

むむっ。音大受験ってまずどんな勉強したらいいんだ?

そこのあなた、注目!!!!!!!

音大受験といえば、実技試験だけかなぁ〜と思われがちですが、ちゃんと筆記試験もあるんです。

それが

・ソルフェージュ(聴音・新曲視唱)

・楽典(音楽理論)
※学校によって異なります。

この筆記試験が意外と重要なポイント。

最後の合格を勝ち取るためには、ここを制することでググっと桜が咲く確率が高まります!

勉強って聞くとアレルギー反応が出ちゃうけれど、ソルフェージュに強くなるだけで憧れの曲や難易度の高い曲にも挑戦できるようになるかも!?

音大受験の筆記試験。代表格はソルフェージュ

ソルフェージュとは…
フランス語:solfège。楽譜の読み方や音楽理論の基礎を学び、演奏する上で必要な表現力や楽曲の理解度を高めるための基礎的な訓練。

主に

  • 新曲視唱
  • 聴音
  • 音楽理論

などがあります。

おとライター

ちなみに、フランスの音楽学校では、新たなソルフェージュ『フォルマシオン・ミュジカル』が主流になってきているんだとか。

フォルマシオン・ミュジカル 名曲で学ぶ音楽の基礎 I: 楽典・ソルフェージュから音楽史まで

おとライター

ソルフェージュを勉強すると、音楽がより楽しくなって、好きが深まるよ!

はじめに:ソルフェージュを始める前に….楽典を知ろう!

そもそも音楽ってなに!?音符ってなに!?調性ってなに!?

ソルフェージュを勉強する前に知っておきたい音楽の理論である”楽典“を勉強しましょう!

楽典は、ルールのようなもの。身につけることでソルフェージュをより深く理解し、音楽のレベルがアップ!

字がズラッと並んでいて、聞き馴染みのない言葉が多いかも…と怖くなりがちですが、誰にでも分かりやすく教えてくれる本をご紹介します。

“音楽”の基盤が丸わかりな2冊がこちら!

楽典―理論と実習

新版 楽典―音楽家を志す人のための

どちらも1冊は手元に絶対持っておくべき楽典の本。これぞ広辞苑的な存在。
『ドレミ』から教えてくれる超超優しい本ですが、受験で頻出する内容まで網羅されています。

まずはこの本をザッと読んでみるのがオススメです。

聴音や新曲視唱を勉強する中でも手放せない相方ですが、なんと、受験が終わった後でも大活躍し続けるのがこの本のスゴイところ。

「この表記ってなんだっけ…」「この楽語はどういう意味だっけ…」という時にページをめくれば、すぐに答えを教えてくれます。

おとライター

ちなみに私はどちらも持っているけど、読みすぎてカバーが破れた…。

基礎編:新曲視唱

『新曲視唱』って言葉、聞き馴染みがないですよね

(人生で使わない言葉ランキングで上位にランクインしそう….)

曲をその場で読んで歌う“のが新曲視唱。

入試では、短時間で黙読した後に視唱、というなかなかにハイレベルな技が必要になりますが、まずは下準備が大切です。


おとライター

たくさんの黒玉や白玉が現れても動揺しないために、まずはたくさんの譜面と仲良くなるべし!

PMT001 黒河メソッド ピアノ上達のためのソルフェージュシリーズ 6歳から大人まで使える 初見奏トレーニング バッハ編

ソルフェージュ教育ライブラリー 基礎ソルフェージュ 初心者のための視唱課題集 リズム練習・手拍子付き

優しくシンプルな2冊。音楽的にもスッと入ってきやすい教本です。

最初は、『楽譜読む→ピアノで弾く→1小節毎に練習→1小節ずつ前後を合わせて練習→全部通す』を繰り返してみましょう!

ピアノが無いよ〜という方はiPhoneのアプリでもOK!

折りたたみピアノなら、楽器演奏がむずかしいお家でも大丈夫かも〜!

そして、「ちょっとだけ楽譜読めるようになってきたな〜」と思ったら…

視唱 ステップアップ 初心者から音大生まで Graded Sight Singing Studies

こちらもバッチリな教本です。

初心者から音大生まで使えるだけあって、1冊で一気に勉強できちゃうのも良いところ!

気付いたらたくさんの音符が読めるようになっていること間違いなし!

基礎編:聴音

聴音は、五線紙がなければ始まらない!

五線紙にもいくつか種類がありますが、最初は線と線のあいだが広めのものがオススメ。

おとライター

あとで自分が読み返しても分かるように、ていねいに書くことを意識しましょう!!

最初は思うように書けなくて、「スピードが早くてついていけないよ〜涙」なんてことがあるかもしれません。

でも、大丈夫!!!

最初は1小節ずつ確実に書けるようになることを目標に、そして、自分が書いている音符とリズムが聴いている音と一致していることを視覚的にも覚えていきましょう!!

そして、聴音の教材を選ぶ時の超重要なポイントはCD付きであること。

CDが付いていない教材だと、自分で弾いたり誰かに弾いてもらわなければならないので、1人で復習や特訓したい時には不向き。

CD付 小・中学生のための 徹底!!音感トレーニング(1)

旋律聴音 [前編] 〈リニューアル版〉 (実習CD付/基礎から実習)

教本以外にも

洗足オンラインスクール・オブ・ミュージック

オンライン上で学べるサイトもあるので、スマホひとつで気軽に学ぶこともできます。

しばらくすると、自分の頭の中でリズムが先に浮かぶのか、音が先に浮かぶのか、タイプが分かってくるはず….。それさえ掴んでしまえば、あっという間に上達!!!!

番外編:”楽典”のオススメ問題集

楽典の知識をどんどん強化していくことで、ソルフェージュの力も強まります。

つまり、ソルフェージュを勉強するのならば楽典も一緒に勉強せよ!

そんな楽典のおすすめ問題集をご紹介!

楽典問題集108集

まずは数をこなして問題を解いていきたい方向け。

音大受験生のための パーフェクト楽典・問題集 【改訂版】 <ポイント解説・解答付>

こちらは、基礎から応用まで幅広い問題が詰まっていて、1冊で網羅できちゃうんです。

そして、解説まで付いているので分かりやすい!

入試問題を解きたい方にもおすすめです。

ソルフェージュはコミュニケーションツールのひとつ

ソルフェージュは、音楽と仲良くなるためのコミュニケーションツールのひとつ。

音楽がひとつの言語だとしたら、知りたい世界があるからこそ、その世界を知るために繋がる手段としてその言語が必要となり勉強をする。広げたい世界があるからこそ、言語を使えるようになる。

音楽の扉を開けて、一緒に世界を広げていきましょう!!!

次回は…ソルフェージュ応用編。藝大で使われている教科書もご紹介しちゃいます!