マネージメント・コースって?
まず、国立音楽大学では、1〜2年生を「基礎課程」、3〜4年生を「専門課程」とし、基礎課程では音楽の技能、知識の基礎を、専門課程では卒業後の進路を見据え、さらに高いレベルでの表現力などを身につけるプログラムが用意されています。3年生からは学科・専修(専攻)によらず「コース」を履修できる制度があり、より専門性を高めたり、専門とは別のスキルを磨くことができます!今回取材したマネージメント・コースは、音楽ホールや演奏団体での企画・運営等のスキルを身につけるためのコースです。
(詳しくはこちらを御覧ください。
→ https://www.kunitachi.ac.jp/undergraduate/college/special/course.html )
マネージメント・コースでは、例年6〜10名の履修生が2年間で音楽マネージメントを学びます。卒業後は、例年1〜2人程度が音楽業界へ進み、さらに地元の文化施設・財団、広告代理店、アニメ制作会社などに就職する方もいたりと、2年間で得た知見を強みにさまざまな業界で活躍しています。
2年目の後期となる大学4年時には、履修生全員で『修了演奏会』を企画します。2年間で身につけたことをトータルな形で実施する最初で最後の機会であり、同時に、多様な人材がそれぞれお互いの適性を判断して、チームとして一つのプロジェクトを達成できることを目指しています。
今回は国立音楽大学マネージメント・コースの2年間の集大成となる『修了演奏会』に1日密着しました…!
くにおんに耳をすませば
今年の修了演奏会のテーマは「くにおんに耳をすませば」ということで、キャンパス内を散歩するような映像を曲間に流し、新一号館を彩る様々な楽譜パネル*や、国立音楽大学にゆかりある曲を演奏するという企画です。聴覚だけでなく、視覚からもくにおんの魅力を味わうことができました…!
*楽譜パネルに関してはこちらをご覧ください
→https://www.lib.kunitachi.ac.jp/panel/panel.htm
修了演奏会に密着!
9:00 集合、機材設置
まずは映像投影のための機材設置から1日がスタート!キャンパス内を散歩するような映像を曲間に流すため、再生タイミングなどの入念なチェックが行われました。
10:00 リハーサル開始
声楽、打楽器四重奏、トロンボーン四重奏、弦楽四重奏など、様々な編成でのプログラムを企画し、マネージメント・コースの履修生はスムーズに転換できるようにバミり*を徹底。さらに動画の再生や音声チェック等も丁寧に確認をしていきます!
*舞台上に貼るテープのこと。本番中の出演者の立ち位置や、譜面台・椅子等の場所をあらかじめ決めることで、転換をスムーズに行えるようになる。
14:00 コンサート開演
リハーサルを無事に終え、いよいよ開演!影アナ*も履修生が行い、各々の担当のお仕事をこなしていきます…!
*影アナ…会場内で開演前、終演時に音声だけでアナウンスをすること。
15:30 コンサート終演
トラブルもなく、無事に演奏会が終演!演奏会の最後には履修生からの感謝の言葉で締めくくられました。
16:00 撤収
舞台上や使用した楽屋を全て元の状態に戻し、撤収です!コロナウイルス感染症対策のため、客席に設置したパーテーションの片付けや消毒、換気等も行う必要がありました。
編集後記
運営側に注目して演奏会に密着する企画はおとペディアでは初でした!
舞台裏ではマネージメント・コースの履修生が次の転換の打ち合わせ等をしていましたが、終始笑顔が見られ、楽しそうに演奏会を運営する姿が印象的でした…!
次回の記事では、履修生のインタビューをお届けします!
コースを履修したきっかけは?2年間で印象に残っていることは?
たくさんお話を伺いました!お楽しみに🎶
取材協力:国立音楽大学